原 康浩 個展「Abstraction」のこと
いやはやすごい雨ですね
各地で甚大な被害が出ないことをお祈りししつつ
地震に始まり大雨で終わりそうな、ただ今のサロンモザイクの展覧会は、原康浩「Abstraction 」
昨年7月に引き続き、原さんの満を持してのペイントの個展です
自前のスペース以外で5年ぶりだそうです
原さんは独学で絵を描いて来た作家さんで、かつ中崎町の長屋でアトリエ三月というアートスペースを運営しています。自分のアトリエとして構えた長屋がいつのまにか若い作家が集まる場所になり、今や下町の若親分。
いやいや、オーサカの台風の目かもです。関西でかつて勃興した具体美術のコミュニティのように、様々な経歴、作風の人が渦巻くよくわからない強い磁場となっているように見受けられるから。
で、しばらくコミュニティづくりに精を出していたため発表から遠ざかりがちだったところを、モザイクおばさんが発破をかけ実現した展覧会というわけです
原さんは、何も描かない作家なのだそうです
例えば
木を描くために緑の絵の具を使うとか、空を描くために青を使うとか
そういうことはしない
緑の絵の具はただ緑のため
青の絵の具は青のために
絵の具は何かの代わりじゃなくて、その色そのものを表現するために使う
今回はさらに絵の具という物質が、原さんという物質と一連の流れであるということ、エネルギーの移動や力のベクトルを可視化できてしまうような、体を受け止めた器としてゴリゴリと塊で存在する作品になった模様。
原さんのいう身体性ってこういうことなんじゃないかなと考えています
無意識に極彩色を選ぶのも、原さんのフィルターを通した、原さんが暮らすオーサカという場所故なのかもしれないと思う
こう見えて実に素直でシンプルである。
わたくしは最初に拝見したとき
ヒックリ返した宝石箱かゴミ箱みたいな絵だな
と思いました
宝石かもしれないし、よく見たらゴミかもしれない
けど、大切な何かをヒックリ返してブチまけてるんやな
って思いました
7/7
我々が立ち上げ、インディペンデントキュレーターの山中俊広さんが名前をつけてくださったTRI-FOLD OSAKA の鼎談をモザイクで開催します
アートオーサカからのお客様も
そうでない方も、千客万来
地表に立ってるから見えることをお話しましょう。
7/8まで。
http://www.y-harahara.net
△△△△△△△△△△△
TRI-FOLD OSAKA
原 康浩 個展
「Abstraction 」
6/21-7/8
13:00〜19:00
月火おやすみ
△△△△△△△△△△△.
コメントを残す