2018-04-18

星川あすか「イキモノ」のこと

みなさま、いつもありがとうございます。おかげさまでサロンモザイクは本オープンから1年を過ぎ、毎日いろいろな出会いがある場所に育ってるような気がする。いやーしかしいろいろあるよなあ。ねえベイビー。

ただ今の展覧会は、星川あすか「イキモノ」
大阪出身、現在はトーキョーを拠点に活動する絵描きで陶芸作家さんの5年ぶりの関西の個展です
星川さんは大阪教育大の美術出身であり、わたくしが初めて作品を拝見した時は油彩の大作をガンガン展示してる絵描きさんで、きっと世に出る人だな!と思ってました。気になるバランスの作品だったから。ふと気がつくと陶器の作家さんとしてトーキョーで有名になっておりましたが、長らく星川さんの絵を見ておらずとても見たかったので展示のお願いをしたわけです

陶芸の出発点は仕事の都合で、という星川さん。教員になって突然陶芸を教えることになり猛勉強する中で、立体に絵を描く面白さから本格的に陶芸作品の制作をスタートさせたということです。
現在は陶器をメインに制作をしてる星川さんに「絵が見たいんですよう」
「えっ、絵ですか⁈何故!」

高度な技術を駆使してプロダクトと作品、両方作る作家さんというのはわたくしなかなか好みのジャンル。そのふたつでチャンネルを変えて生き抜く姿は正しく美しいと思う。星川さんは絵画と陶芸で素材も「越境」してしまうのだからやばい人なのは間違いないんです。だから「作品」が見たかった

星川さんの作品にはたくさんのイキモノが登場します。今回は墨で描かれたドローイングがメイン。イキモノは普遍的な人気のモチーフですし、毎日使う器は可愛いのがいいに決まってる。
でも、たくさんのイキモノがひしめく様を見ていると、逆転して死を感じるというか
生命の循環について考えざるを得なくなってくる

って星川さんに言ったら「えー今更!それを踏まえてイキモノってタイトルにしたのかと思ってた!」って言われました
また、食器を売ってるからデスワードは だ め♥️
とのこと。そりゃそうだ♪

でもね世界はキレイで健やかで安全なものだけではできてないんです。それを知ることができるのは美術や本や音楽をはじめとする文化なんじゃないかと思うのです。そして、それは自動的に入ってくる情報ではないのです


星川あすか展は4/22まで!

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です