2018-09-12

浅野真一 個展「私といふ現象」のこと

こんばんは〜しばらくこちらでご無沙汰しとりました。夏…しんどかったですね。みなさまはお元気でお過ごしでしょうか

ただ今サロンモザイクで開催中の展覧会は、昨年に続き石フェスの企画で、京都在住の浅野真一さんの個展「わたくしといふ現象」
新進気鋭の作家さんの油彩絵画。石はモチーフの中のひとつでしかないんですけど、確信があって是非石フェスで、とお願い致しました。浅野さんの作品を展示できるなんて〜感激だわ!

浅野さんは今年、「わたくしという現象」というタイトルでオープンアトリエを開催されていたんですが、それ宮沢賢治の「春と修羅」ですねとお伝えすると、特にそこからつけた訳じゃなくて浅野さんの中から出てきた、恐るべきシンクロニシティであることがわかりました。
今ここで生きながら、明治時代の東北の詩人と同じ言葉が出てくるということ。
自己とは、時空を超えた何かしらの現象として現れてるのではないか。作品を通してある種の永遠を感じる展覧会になっています(ホラ、ある種の永遠って石的でしょう。生きてるような、死んでるような)

自宅アトリエのテーブルの上で、大きな窓から差し込む光で照らされたモチーフの前で
浅野氏は長い長い時間を見ることに費やします。
描くことは見ること。浅野さんの絵は、モチーフが持つ記憶と作家の記憶をシンクロさせて、現象として現れる絵なんだと思います

誠実に重ねられた色彩と、ささやかなユーモア。全てのモチーフは光を受けて自らきらめき、無意識のうちに現れる、普遍的な希望を感じるのです。(それはただそこに存在する、という感じ)

浅野さんはコツコツと歩んで来た作家であり、間違いなく今が買い時だと思いますねえ。SNSでは伝えきれない光があります。
9/17までの開催です。週末は浅野氏が在廊予定です。
偏見を持たずに是非体験してください

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