2018-02-26

サワダモコ「🔴🔵REC.」のこと

こんにちはーちょっと春めいてきましたね
ただ今サロンモザイクは、2週間の展示をパツパツにまわすっていうトライアルをしてるんですが、今のわたくしひとりで2週間は短く、あっという間に明日までの展覧会ですーご案内が遅くなってしまいました
サワダモコ 個展「REC.」
普段は油彩でアキバなキャラクターをメインのモチーフに、「作られたものとしての自覚」を描く方のキャラ無し、赤青色鉛筆のドローイングの展覧会です
なぜ故そんな事になったのか?
そもそも、スナバギャラリーさんで発表されてるサワダ氏なんですが、30歳を前にいろいろ広げていかないと、というのにオーナーの樋口番長が「モザイクに行ってみたら」と言ったのが事の始まり。(らしい)
で、わたくしは「うーん………参ったなあ、どうせなら他ではできない展示にしませんか?」

いわゆるバーチャルな萌えキャラは、ほとんどすべての情報がモニター越しに入ってくる(フィルターがかかる)この時代のノイズというか…絵の中の人が、これは絵だよ〜作りものだよーっていうおもしろさに重きが置かれており、キャラは記号のようなもの
じゃあそれ、別のやり方でやろ。例えば40歳、50歳になってからも萌えキャラ、描けますか?多分難しいでしょう
っていう暴力的な企画です
サワダさんは大変だったと思うなぁ

キャラクターが醸し出すヴァリヴァリの作りもの感のかわりに出てきたのは、例えばインスタグラムなどで日常的に行う画像の調整をした後のような、絵に描いたような(いや、描いてるんですけど)エレベーターだとか、高速道路だとかすべり台。また、レイヤー処理をしたようなビル。
グーグルストリートビューの道路

世界は今やデータの中にすっぽり収まってて、マトリクスの羅列でできてると言えるのかもしれません
で、だからどうか、が大切なんじゃないか。まあ、そこはこれからお楽しみ
また、今回の展覧会は、サワダ氏の今までの流れがわからないと難しいから単発の展覧会としては不親切ですね。反省してます

しかし。不安いっぱいのスタートから、ピントのあった作品がどんどん増えていく、成長する展覧会になりました

世話をする義理も余裕もないわたくしですが、なんていうか…サワダ氏がこの後10年描き続けられるきっかけに、この展覧会がなればいいな
と思います

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